tool@citta

ただいま川崎から帰還いたしました。さすがに腰が痛いです・・・。


まず、セットリストです。
Stinkfist
Swamp Song
Forty Six and Two
Jambi
Schism
Right In Two
Sober
Wings pt.1
10,000Days
Lateralus
Vicarious
Aenema
ほとんど10日と同じでした。個人的にはライト・イン・トゥーをしみじみ聞けたのがとても良かったと思います。
ソールドアウトのショウだけあって、ファンは皆熱心にライブに集中していました。Wingsで一部のガイジンが騒ぎかけたくらいで、ほぼ観客に問題はありませんでした。が、問題は別に存在しました・・・。
PAがちょっと?いや、Zepp2日間みたいに同じヴェニューが続けば問題点の改善もしやすいでしょうが、何しろライブは生き物です。ましてやあの狭いチッタだし。開演前、改めて会場を見回して、「よく先日のラムはここで演って大丈夫だったよなー」と冷や汗をかきましたが。置いといて。
メイナードさんの声ですが、一部、連日の疲れを見せる場面も見受けられましたが、伸びやかな美しい高音は健在でした。しかし、ダニーさんやジャスティンさんの轟音の低音軍団にかき消されてしまう場面も多々あり、メイナードさんは、歌いながら親指を下に向けて呪っていたようです(おい)。特に、Wings前半のヴォーカル音量を絞りすぎた(というかベースの三連リズムに負けてた)みたいね・・・。
また、トラブルは続き、ダニーさんのシンセドラムのパッドが一部不調になったようでした。後半では、スタッフがつきっきりで調整していました。それにバスドラも気にしていたような?大丈夫かなあ。
また、今回はダニーさんジャスティンさん側をうろうろして鑑賞していたので、改めて鉄壁のリズム隊の実力に震えました。Swamp Songでは、背後のラックのモニタにベースを近づけて、ハウリング?させて演奏する超絶技巧も。いや、指弾きも十分にすさまじいんですが。喩えは大変に失礼なのですが、John5のギターに匹敵するプロフェッショナルの技を見ました。
また、個人的に陶酔したのは、やはりRight in Two(英語で、真っ二つに[切る]、という表現ね)です。
「見習いの天使がふたり、眼下の争う猿(人間)を見下ろして会話する」という寓話的な内容もさることながら、ダニーさんのシンセドラムの、インドのタブラ(太鼓)のような技巧的なリズムの素晴らしさに酔いました。また、メイナードさんの蠱惑的な(うん、あえてこの表現を使う)ダンスは、インドやネパールのカタカリ、というか民族舞踊のようで、管理人は「うーん、こういうのどっかで見た覚えがある」と目が離せなくなりました・・・そうだ、あの「踊るシヴァ神の像」(ナタラージ)だよ・・・。とすれば、映像のもつれあう男女の幻影はカジュラホの寺院の彫像を意識したものでしょうか。いや、こういう、ファンに深読みをさせる楽しさが、TOOLの音楽には存在するのでしょうね(私だけか?)
今回はゲストミュージシャンも参加せず、ヴェニューの狭さから演出効果も制限され(だって10,000daysの幕もなかったし)、まさに「演奏の力」が発揮された、ファンとの真剣勝負ではなかったかと思われます(色々トラブってたけどー)。曲間のインターバルで、ダニーさんがメイナードさんの入りを待っていて、「あっすまん」という危ういタイミングの場面も・・・えー、ゴホン。いや、何も見ませんでしたよ別に。
Jambiではリズムに綻びがあってハラハラした、とか言いませんよ(すいません)
今回は公演が続いたこともあり、ファンサービスとして、毎回セットリストを変えてくれたのでしょうね。
あー、メンバーが楽しそうで、私もシンセが欲しくなっちゃったよ。音大でアナログシンセをいじって以来だもんなあ。買いに行こうかな(おい)
シンセは割とプリセットをうまく使ってたみたいね(想像です、違ってたらごめんなさい!)。メイナードさんはKORGのTRITONですね。10,000daysは「ミュージック・コンクレート」(自然環境音を取り入れる、現代音楽における手法の一つ)的な要素が強いという、レコーディングエンジニアのインタビューを目にした覚えがありますが、効果音で、聴覚による映像的な手法(妙な表現だけど)をうまく使っていると思います。だって、おうちでアルバム聞くときには、アダムさんの映像は見られないものね!
サウンドに関して詳しくないので、上記が間違っていたらごめんなさい。ちなみに私は着メロ職人もやっていました。(ローランド好き)
また、メイナードさんのヴォーカル・エフェクトも好感をもてました。Jambiのリバーブ(ディレイ&エコー)とか、コーラス処理とかゾクっとしちゃいますね。高音でサビの長音を歌ってるときに、倍音(完全五度下の音程)が出る処理とかどうやってるのかな?
そのアダムさんですが、本日も飄々とステージにお立ちでした・・・ベスト・パッケージ部門(アート・ディレクター)でのグラミー受賞おめでとうございます。いや、パフォーマンスも凄いんだけどなあ・・・。残念ながらこちらは受賞を逃しました。
お茶目なメイナードさんは真顔でこうMCするのを忘れませんでした。「ネクストストップ、ナゴーヤ」JR東海かいっ!(脱力)
脱力しながらも轟音のAENEMA。盛り上がりながらも不気味な歌詞。ことごとく黙示録的な(終末論的な)映像。凄腕のミュージシャンの集団にしてオカルトマニア。いやー、とことん面白い連中ですわ(すいません)
会場に入ったら日本人スタッフがなぜかあの「マダム・プシファー」のステッカーを配っててびっくり。いよいよメジャーデビューか?(違うか)
小心者の管理人は、メイナードさんがこっちを向くたびに必死で視線を逸らしてしまいました。だって怖いんだもん。なぜ?
あー、行けたら行きたいな、ナゴーヤ。どうしよっかな・・・。
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TOOLのアルバムはこちら:ベストパッケージ部門受賞!



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