don’t cry

苗場から戻りました。
http://www.fujirockfestival.com/


お目当てはもちろん23年ぶりに奇跡の来日を果たしたCUREなのですが、他にも色々と興味がありました。
まず、炎天下の駅のバスを待つ列で死にかけ、アーティストグッズ売り場の長蛇の列で酸欠し、よろめきながらボードウォークをさまよい、うまいエスニック料理とハイネケンで簡単に元気を回復し、森の草木と花々にいちいち見とれ、川にはまりそうになり、なんとか帰還しました。
まず、山の自然から。私は個人的に、近所の神社の森や野山を駆け回った田舎育ちなので、ホタルブクロやハナトラノオ、フジバカマ、クヌギ、カエデ、クマザサなどの草木との再会を、幼少期に戻ったように嬉しく思いました。
ごはんもおいしかったです。ほこりっぽかったけど。
お目当ての一つはジャービスさんです。はい、あのPULPの。某ピープルならサビくらい歌えるぞ!と思いましたが、そんな淡い期待遥かに上回った、破壊的な凄まじさでした。
リンゴをまるごとシャリシャリ食いながらダンディーな黒縁メガネの兄貴がお出ましに。「きみたち食べたい?」「ほしーい」「やーだよー」じらすのもお約束。そしてライブはと言えば、あらびっくりの肉体的なゴリゴリの、これが本当の「ハードコア」でした。
おまけに兄貴、踊る踊る。手足4本が全く別の方向にくるくる回る、紐で吊るしたマリオネットのようなあのダンスには、何か正式名称があるのかしら。
ステージ袖で、奥様とお子様らしい方々が見ていたのですが、年下の男の子の方が早く飽きちゃって、女の子を蹴っ飛ばしていたのがかわいかったです。
いいかげん踊って暑くなったのか、上着を脱いでブン投げるかと思いきや、しっかりその辺に大切にかけておくし。
水分補給のポカリを、「これは・・・スエットか、誰かの汗かな?そうか、じゃあ僕がこれを涙に変えてあげよう」とかなんとかボケてから投げるし。
「僕は君たちを癒したいんだ、癒してあげるよっ」とか、とにかく歌の合間にマシンガントークのMCを入れまくりで、こちらはただもう目が点になっていました。「君たちの中で、昨日もここに居た人はどれくらいいるの?」など、とことん客を仕切りまくってますね。
アンコールで「これは君たちのための歌さ」と言ったので、あら、いよいよ下流な我々のためにアレをやるのかしらと期待した私が甘かったです。
・・・パラノイドのイントロ。はい、サバスの。蛇メタですがな。・・・・・・なんで?
フェスでもなければ滅多に見られない(見に行かないし)、熱の入ったパフォーマンスだと思いました。声も良く伸びていて素晴らしかったですよ。
って、ファンでもなんでもない全くの部外者の感想なので、ピントが外れまくっているかと思いますが、気にしないでね。
apple
http://myspace.com/jarvspace

そして、他にも幾つかバンドを挟んで(あえてノーコメント、このへん行間を読んでくれ)、いよいよ本日のヘッドライナーです。
ひんやりとした空気の中、月も昇り、雲間に星もきらめいています。ステージには着々とセットが組みあがり、スタッフが登って調整していました。
開始時点で25分押し(遅れたのよ、どこかで)だったので、こりゃ相当伸びるかなーと危惧しつつ、ステージに、パープルのライトに照らされたシルエットが集まり始めました。中でも一際目立つあのシルエットは。
まず、音が綺麗。どこがどう綺麗かというと、サスティンとリバーブの掛かった「いかにもNWな」音色に、打楽器系のスコーンと抜ける音が気持ちいいし、そこに世界にただ一つだけの「あの声」が乗るのですから、もう最初の一声から鳥肌が立ちました。
ステージ左右のプロジェクターに、大写しの生首、えー、綺麗にメイクしたロバのお顔が写ります。もうこっちは飢餓状態だったから何を見てもただもう嬉しくて。画面のロバは、薄いファンデにチャコールの幅広のアイシャドウ、濃い黒のアイライナー、そしていつものカーマイン・レッドのオーバーリップ気味の定番ゴスメイクでした。いや、実物もすぐ目の前(←奇跡)にいるのに、ついつい画面を見ちゃうんですね、なんか信じられなくて。映像のほうに慣れてるから・・・。
ごめんね、本人を目の前にして、わき見をしちゃって。
以前、マンソンがMTVアイコンのCURE特集で司会をしましたが、彼ほど多くのアーティストから愛され、尊敬された人はいないでしょう。歌いながら、時おり自らを両腕で抱き締める彼の仕草に、「ううう可愛い〜♪ロバたん〜」と身もだえする馬鹿ファンがここにいます。何か?
また、MCも日本語を話していました。
「何年も来なくてゴメンナサイ(これだけ日本語)、また20年後?に来ます」・・・おいこら、ドサクサに紛れて何を言うか。
また、ステージの両袖まで歩き回り、ファンに微笑みかけていた彼は、まさにプロフェッショナルでした。じゃあなんで20ウン年来なかったのよアンタは、と問い詰めたくなりますが。
そして、会場の雰囲気ですが、これは以前にどこかで感じたものと同種でした。
NINの、コーストから名古屋、大阪に至るすべての会場で、トレントの挙動をすべてうっとりと見つめていた、あるいは彼とともに歌っていた、我々の「愛」と全く同種の空気が存在していました。
お帰りなさい、でいいのかな?最近の曲から昔の定番まで、万遍ないラインナップで我々を酔わせてくれるバンドは、時にそのイントロだけで我々を狂喜させました。
MCで「今夜はこの曲にちょうどいいから(in time)」
そしてFridayのイントロが!絶叫が上がり、すいませんサビしか歌えませんでした。もっとマメに来てくれたら全部覚えて歌いますから。
そしてJust Like・・・。このへんはもう気分が大昔のA5版(だっけ?)のフールズや某ビー〇ギャグの頃に戻ったような、完全に、今って何年だっけ?な錯覚ですね。私だけか。
そして、バンドは、アンコールも2度にわたって応えました。さすがに12時も回り、帰りのバスの時間が心配になった私たちが、名残惜しいながら帰りかけた矢先、あの綺麗なイントロが。
「ボーイズかよっ!」
もう、一瞬でステージに駆け戻っちゃったわよ。ギャー!ギャー!(このへん壊れていて良く覚えていない)
「サヨナラ、アリガト、ゴザイマシタ」
バンドはにこやかに帰って行きました。ああパンクなベーシストもタトゥーなスキンヘッズのギタリストも凄腕の渋いドラマーも全く見てなかった、そういえば。ロバばっかり見ていたよ。ロバの、あの三白眼ばかり覚えている。
どうもありがとう、SMASHさん。この分では、来年は余裕でDepeche Modeを呼べますね。これからも奇跡を起こしてください。期待しております。(管理人大真面目)
じゃあ、このへんで、おやすみなさい・・・全然眠れなかったのよ。
robert smith
お土産のTシャツに、うちのシャム猫が乗りたがっています。
CUREのレポとお写真です。
http://www.fujirockexpress.com/07/report/report.php?id=293
http://www.fujirockexpress.com/07/report/report.php?id=271
http://www.fujirockexpress.com/07english/report/report.php?id=100
http://www.wireimage.com/GalleryListing.asp?navtyp=gls====283133
smile

the cure 2007 fuji rock festival
tape (opening)
open
fascination street
from the edge of the deep green sea
kyoto song
hot hot hot
alt. end
the walk
the end of the world
lovesong
pictures of you
lullaby
inbetween days
friday i’m in love
just like heaven
if only tonight we could sleep
the kiss
shake dog shake
never enough
wrong number
one hundred years
end
encore part1:
let’s go to bed
close to me
why can’t i be you?
encore part2:
a forest
boys don’t cry

http://myspace.com/thecure


ところで、NIN.COMが模様替えでしょうか、コメントもオッケーだそうです。ロブさんがチェックするのかな?
nin.com
で、今日の日記の訳ですが、やっぱり、「赤城の月も今宵限り」じゃなくて「キャリフォーニャのお天道様も今宵限り」でいいの?
今朝も更新。モスクワへ向かう途中に。
“pimpin’ aint easy”
pimpingは「イケてる、カッコいい」
「(格好が)イケてるって難しいよな」(アーロンはイケていないと暗示しているのかロブ)
テルアビブのサポートがUNKLEに変更になりました。それでもこの日が豪華なことに変わりはありません。
http://www.nin.com/tour/
Eat Me.drink Me  Marilyn Manson

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