remix.nin.com

nin.comが更新しています。


以下に翻訳します。

2007年11月19日:コピーライト騒動
数年前、私は、私の音楽からどんなユーザーの作品が現れるか確認するために、自分のレコード会社を説得して、私のマスター・レコーディング・ファイルをnin.comに掲示させるようにした。私にそれ以外の意図は無かった・・・私がそれをした理由は、それがクールであり、自分に可能ならばやって見たいと思っていた事だったからだ。たくさんの面白い事が起こり始めた・・・ネットコミュニティは発展し、ウェブサイトが作られ、その上、トラディショナルなラジオ局までもがゲームに参加し、ファンのミックスをオンエアし始めた。私は、明確な目標を持っていなかったが、実験は成功したと思った。従って、我々が今度リリースするリミックス・アルバムには、私の最新のアルバム’Year Zero’からのあらゆる曲のマルチ・トラックと共に、幾つかのファンの作品による作品も含まれている。
私にとって、ある1つの部分が欠けていた、そしてそれは、ファンによって作成されたリミックスのすべてを集めるための公式のnin.comの存在だった。何人かの勇敢なファンが、人々がこれらを発表するための目的となる場所を提供するための素晴らしい仕事を進めていた、しかし、私は、これに関連した全ての事柄が、私自身が直接にサポートするべき役割であると感じていた。従って、この新しいアルバムのリリースに関して、我々のプランは、全てのファンのリミックスの素材とその他のインタラクティブなファンの経験を提供する場として、nin.comの公式サイトを開始させるというものだった。
また、私はそう思っていた。
土曜日の朝に、私は我々の計画に関する法的な問題に気づいた。私の以前のレコード会社であり、これらのすべてのマスターファイルの現在の所有者、Universalは、現在、他の大手メディアであるGoogle(YouTube)とNews Corp(MySpace)との訴訟に関わっている。Universalは、これらのサイトは、Digital Millennium Copyright Act(デジタルミレニアムコピーライト法)による「安全な場所」ではないと主張している。Universalは、彼らが我々のサイトを運営するならば、彼らは、自分たちが訴えているこれらの企業と同様な技術的な著作権の侵害を、自分たちが行っていると非難し始めるだろう。ファンの誰かが、私のマスターを、Universalの所有していない素材と一緒にリミックスして――例えばマッシュ・アップのような状態で――サイトにアップしたならば、それはDMCA法の元でセーフである訳がない(Universalによると)、そしてそれらはまさにMySpaceとYouTubeでやっているのと同じ事になるだろう。この行為は法廷で取り上げられて、彼らの訴訟にも影響を与えるかもしれない。なぜなら、彼らはもう我々のリミックス・サイトを運営せず、Nine Inch Nails がそれを運営すると主張している。これと引き換えに、彼らは私にUniversalのマスターをアップロードさせ続け、そしてそれらをファンに利用可能にしておくだろう、しかし、それは、それらの運営に伴う責任を私に転嫁したに過ぎない。ファンがサインしたユーザー・ライセンスの一部には、(彼らの言うMySpace やYou Tubeとは違い)使用権限の無い素材は使用しないという条項がある。もしも彼らがそれをやろうとすれば、誰もが誰もを訴え始め、この世界はあっけなく終わってしまうだろう。
私は、デジタル革命に直面して、全ての改革を抑え続けてきたコンテンツ所有者の姿勢に対して、大いに不安を感じていた一方で、それは彼らが過去にやって来た事と同じだと思っている、そう・・・私は、これらのメディア会社が、互いの足元にオシッコを引っ掛け合っている、そのとばっちりを受けずに、このアイディアを最後の最後で生き返らせる方法を見つける土壇場にある。我々は、クールで革新的なサイトを始める準備をしたいと思っているが、我々は、その方向性について頭をかきむしっている。
今後に期待して・・・。
ところで、Nine Inch Nailsのリミックス・サイトが直面しているハードル以外にも、このような訴訟の潜在的な意味は存在している。ここに、ViacomがYouTubeに対して起こした類似した訴訟に関しての、テクノロジー関連サイト、”Ars Technica”(http://arstechnica.com/ )からの記事の抜粋がある:
DMCAの容認基準は、ビデオ・シェアリングをしているサイトにとって重要ではない:それらは、インターネットを利用するビジネスのあらゆる分野にとって重要だ。
「ほとんど全ての主要なインターネット企業は、YouTubeの構築された背景と全く同じ法律基盤に依存している」とvon Lohmannは言う。「YouTubeの法的な敗北は、潜在的にビジネスへの根本的な変化をもたらすかも知れない、それは、あらゆるビデオを最初から商業的に『クリアに』せずに、ユーザー作製のコンテンツをそのまま受け入れることを不可能にさえした。言い換えれば、Viacomの決定的な勝利は、潜在的に、インターネットを、弁護士の幹部が承認するまで何も放送できない、テレビのような場所に変えるかもしれない」と彼は言う。「より重要なことに、それらの企業の多くが、彼らのビジネスの多くの場面を保護するために、同じDMCAの判断基準に依存するので、Viacomの勝利は、Yahoo、eBay、アマゾン、MySpace、および他の多くのインターネット企業にとって、潜在的に非常に多くの意味を持つのかも知れない。その賭け金は高くつく」
まさにそうだ。
トレント・レズナー 3:24 PM.
http://www.nin.com/

YEAR ZEROのリミックス・アルバムは間もなく発売されます。
オフィシャルにもコメントがあります。金に目がくらんだ男の絵でしょうか。
http://remix.nin.com/
こちらでお求め下さい:国内盤と豪華アナログ盤も発売されます。


良かったらなんか書いてね、掲示板はこちら:

カテゴリー: 総合 パーマリンク