Zepp大阪のマンソンライブに行って参りました。
開場が15分、開演が10分押しましたが、以前のマンソンに比べれば非常にきっちり進行していたと思います。キッチリ過ぎて入場もモタモタ２列進行だったのには驚きましたが。
SEは、どちらかと言えば、トゥイギーの趣味の選曲だったと思います。
ステージにはおなじみの黒幕が掛けられ、焦げ臭いスモークが煙幕のように焚かれ、ファンはクレイジーなジンジャーギャルが一人で絶叫していました。いつも元気だなあ・・・。
幕が切って落とされると、壁面には巨大なアンチ・フラッグ（星条旗のパロディ）が飾られ、マンソンが黒いノースリーブで現われました。
左右のベース、ギターはそれぞれ黒髪にゴスメイクで、綺麗に対称になっていました。新ベーシストのアンディはなかなかクール・ビューティなのですが、彼の右肩に地蔵のタトゥーを発見した管理人はブッと吹き出してしまいました。そうか、彼は今後地蔵君と呼ぶことにしよう。イケメン地蔵君。
そして奥の雛壇には、クリス・ヴレナ＠キーボードと、一部のギャルになぜか大人気のジンジャーが鎮座しています。
マンソンは最初のMCで「今日はこのファッキンなダチを連れてきたぜ！」とトゥイギーの首っ玉を抱えてファンの歓声を浴びていました。そのトゥイギーのギタープレイについては、えー、ノーコメントで。いいんだもん、ファンはそこにラミが戻ってきたというだけで嬉しいんだもん！
しかし君も色々なバンドで来日したよなあ、NINやらAPCやら。それぞれ一癖もふた癖もあるボスの元を渡り歩くというだけで、彼の非凡さが判りますね。
また、マンソンはトゥイギーのギターを取り上げて自分でジャカジャカ掻き鳴らしてみたり、トゥイギーに「ニガー、ロクローニガー（棒読み）」と歌わせてみたり、なかなかお茶目な盛り上げ方をしていました。
「オオサカ、おめえらは世界一の観客だぜ！」とマンソンも上機嫌で何度もMCの声を張り上げました。もちろん英語がちゃんと通じているかどうかは極めて微妙なのですが、マンソンはとても嬉しそうに見えました。
クリスがBPの例のイントロを始めようとしていたとき、マンソンがぐりぐりと頭を抱えてふざけていました。今回、ジンジャーとあまり絡まずに、旧友との再会を喜んでいたように思えます。
セットリストは、トゥイギーとヴレナ（いずれもACSSのレコーディング・メンバー）が揃っているからか、ACSSやHWからの選曲が多かったように思えます。
全体的にはドラムが妙に軽かったり、ギターがアレだったり、声の音程が（以下略）だったり、確かに多少の難点はありましたが、それを補って余りある、ファンの熱狂と、それに答えるバンドのグルーヴと、何よりもメンバーが「バンドを楽しんでいる」ことがとても良く伝わってきたライブだったと思います。
Horsesで紙ふぶきが山ほどふったステージを、暗転時にスタッフがブロアでお掃除してたのがおかしかったなあ。
また、フォーラムで読んだとおりに、ステージには衣装を着替える女性アシスタントが待機し、１曲ごとに暗転してSEが流されていました。なんだか歌舞伎の早代わりみたい。マンソンが鷺娘か道成寺でも踊りだすかと思って面白かったよ。酸素ボンベは見かけたけど、プロンプターはなかったみたいね。誰か見た？
セットリストはこんな感じかしら。記憶が消えていたので（モッシュの底にいたので）違ってても許してね。ライブの時間は約１時間半でした。
Zepp Osaka – setlist
We’re From America
Disposable Teens
Pretty As A Swastika
The Love Song
Irresponsible Hate Anthem
Devour
Dried Up Tied And Dead To The World
Blank and White
Dope Show
Four Rusted Horses
Rock Is Dead
Sweet Dreams
Rock ‘N’ Roll Nigger
(Encore)
Tourniquet
The Beautiful People
Blankは、例の「プレジデント」の部分がカット（検閲）された曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VNCCImzBi9o
「Dried」で「お前らの中に、全部の曲を知ってる奴はいるか？」と聞いていましたね。客もよく歌ってたし、盛り上がったし良かったと思いますよ。あと面白かった小道具は、マンソンが振り回すマイクスタンドの底に、マンソンの各時代のシンボルの透かし模様が入ってるの。ファンとしては、こういうどうでもいいバカな小細工が本当に嬉しいぞ。
さて寝よう・・・筋肉痛が・・・。
