zepp tokyo

マンソンのZepp東京公演に行って参りました。


ソールドアウトだけあって、開演を待つファンが続々と集まっていますが、それほどコアなファン層とは思われませんでした。きっと、「マンソンが来たから、曲やアルバムは良く知らないけどとりあえず行ってみるか?」という軽いノリの人も多かったのでしょう。
そして会場内は見る間に立錐の余地もなく埋め尽くされ、マンソンの登場を待つファンの歓声も上がっています。・・・そして、聞き覚えのあるおなじみの絶叫も。
「マンソーーーン、あたいを犯ってーーー!(@英語)
「あたいがあんたを犯ってやるわよーーー!(@英語)」
もう4文字言葉どころの話じゃないですね。まあ、あまり気にしないことにしよう・・・。
そしてマンソンが現れると、ファンが一斉に前方に殺到しました。いえ、モッシュじゃなくて、ただ闇雲に前に押してるだけなの。そしてマンソンは大阪・名古屋と経験した事を活かして、ほどほどの英語のMCを始めました。
「おめえらの中で英語ができる奴はどのくらい居るんだ?」(数えるほど挙手あり)
マンソンはニヤリと笑い、「今日はこいつを」(トゥイギーの首っ玉を掴んで引き寄せ)「連れて来たからな!」
前方のギャルが黄色い歓声を上げるや否や、「世界中の女のファンはこいつとファックしたいんだろ」と皮肉な笑みを浮かべます。そして、会場からはいつもの下品なダミ声の奇声が響き渡っていました。
「ファファファファファファファファファ!ファッキュー!ファファファファ!ファッミアゲーン!」
・・・もうね、アンタは赤いクラウザーさんですかってくらい、ファックを連呼してるの。そんなにバンドとヤリたいんですか。思わず、懐かしのピ○ロの誰かさんの伝説のMCの名文句を思い出しちゃったわよ。
マンソンも呆れたように「そんなにも、こいつとファックしたいのか」とトゥイギーに絡み(というか因縁をつけ)「ほれテメーもファックと言ってみろ」とトゥイギーの頭を抱えてマイクを押し付けます。そのまま2人で「ファック」「ファック」と、きわめて低レベルのコントを(もうね・・・ほとんどバカ殿レベルの)しばらく続けていました。
今日はいったいどうしちゃったの?これはどういうノリなの?混乱しながら見ていると、マンソンの悪ふざけはさらに続き、Dope Showの前のMCと寸劇では(映画俳優のスケッチコメディのように、ガチンコと衣装と酸素ボンベを持ったスタッフが現れるアレね)、ビールを帽子に吐き出し、「濡れてるな」と文句を言ったり、「この国ではドラッグは禁止なんだって?(注:アメリカでもそうです)じゃあ仕方ないからこれを飲もうか」と言ってラムネ菓子をビールで流し込んだり、女性スタッフをからかったりしていました。
そしてトキオのソールドアウトの客のレベルはというと、マンソンがマイクを向けても、新曲はもちろん、Sweet DreamsやBeautiful Peopleさえも、ほとんど(さすがに前列のごく一部くらいは歌ってたと思うけど)全くと言っていいほど声が返って来ませんでした。
マンソンは真剣に怒ってマイクを投げ捨て、ヴレナのドラムを蹴り倒しましたが、いつかの名古屋の体育館のように、怒ってアンコールなしという事態は、かろうじて避けられました。
肝心のトキオのファンがこれかい!大阪、名古屋、東京と、上京するにしたがって声が出なくなるとは一体どういう事なの?
歌わないで「ファック」だけ叫んでるなんて、日本のファンはさぞ変態と思われただろうなあ・・・。
「お前らの頭の中にあるのは、ライブの後にブロウジョブすることだけか?」とマンソンも呆れて笑っていましたね。うわー、もうDMの例の悲劇を笑えないかも知れない。
Beautiful Peopleのイントロをヴレナが始めたとき、マンソンが彼を制止してこう言いました。「あのファックファック言ってるノイズを止めてくれ」そしてトゥイギーを見て、「俺ら男は、下半身の問題があるから仕方ないんだが、ファックばかり言ってるんじゃねえよ、おいファック!」トゥイギーを睨みながら。トゥイギーも仕方なく「ファック?」と二人で、まさに映画「デトロイトメタルシティ」の対戦シーン再現のような極めて低レベルの掛け合い漫才を始めました。うわあああああ、もう穴があったら逃げ込みたい。いたたまれない気分って、きっとこういう事なのね。すまんこってす、それって、日本のギャルが唯一知ってる英単語なんです、多分。
・・・もう、「コーマホワイト&ブラック」の名曲の余韻に浸ってる余裕など、即効どっかにぶっ飛んじゃったわよ。マンソンはライブの最後にも「ファック」とポツリと言ってさっさと引っ込みました。そして冷たい空気が・・・。
ああ、幕張は一体どうなっちゃうのかしら。もう、ファックの言葉を使用禁止にしてくれ!マジで勘弁してくれよー!
セットリストはこちらです。せっかく名曲ぞろいなのに、世紀のアホライブの伝説を打ち立ててしまったグルーピーの恐ろしさよ。

Zepp Tokyo – setlist
We’re From America
Disposable Teens
Pretty As A Swastika
The Love Song
Irresponsible Hate Anthem
Devour
Dried Up Tied And Dead To The World
Blank and White
Dope Show
Four Rusted Horses
Rock Is Dead
Sweet Dreams
Rock ‘N’ Roll Nigger
(Encore)
Coma White/Coma Black
The Beautiful People


・・・お前ら、「ようちえんのえんそくのしおり」かそりゃ!
http://www.v-rockfes.com/content1/?no=B5V3SnV83CvECpcEc1cxS



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