summer sonic

サマーソニック11に行って参りました。


先日のフジの疲労も取れぬうち、再びフェスに行く決心をさせたのは、何と言っても、伝説のレジェンド、ピーター・マーフィーの日本国内での一夜限りのライブの魅力でした
以前のバウハウスの再結成ライブにも参加しましたが、やはり今回の機会を逃すと一生後悔しそうだったので。
豪雨の苗場から一転して、猛暑の幕張はさらに過酷な環境でした。暇つぶしに行ったビーチでマジで熱中症で倒れそうになり、慌ててマリンに引き返しました。海風が涼しいかと思った私がバカでした。砂場の過酷な照り返しと熱風は相当に危険ですね。
そして、もはやマリンの炎天下で何かを見る元気も残っていなかったので、早々にバスでメッセに撤退しました。結局、パピコを食べに行ったのかしら自分。
そして、今年は節電の夏らしく、メッセの冷房が全く効いていないの!何度も顔を洗ったけど、危うく意識が遠のきそうになって、売店のぬるいペットボトルの水をガブ飲みしていました。足がもつれそうだったので、辛いタイカレーを無理やり食べて気合を入れ直し、いざソニックに参戦しました。今回、かなり体調が悪かったのも災いしました。
パフューム帰りのラッシュのような人並みを掻き分け、もつれる足で迷子になりながら薄暗いメッセを彷徨っていると、苗場のときと同様の後悔に襲われました。本当にバカです、私。
辿り着いたソニックのステージには象さん2匹の墓碑銘が掲げられ、DFAの演奏が怒涛のごとく開始しました。ものすごいキレのある演奏と轟音に、おもわずトイレ休憩を忘れて、タオルを被ったまま前に駆け出してしまいました。ミニストリーの時と同じ反応をしてしまった・・・(そしてモッシュに揉まれた)。ところどころに日本語を挟んだMCも面白くて、「ユーガイズ、おめえらはファッキン最高の客だぜ!この後はストロークスが楽しみなんだろ?」など、モッシュを更に盛り上げていました。客あしらいも上手いわー。
DFAの音はこちらです。こういう再結成ならいつでも大歓迎ですとも!ベースとドラムしかいないけど、ものすごい轟音系です・・・。
http://www.jvcmusic.co.jp/dfa79/
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そして、モッシュの汗みどろの客たちが大挙してビーディーアイとアブリルに移動すると、ソニックは見事なくらいカラッポになりました。前方にちまちま張り付いた数十名と、はるか後方の爆睡中の変死体数十名のみ。あの無駄に広い空間が、フェス終了後の撤収のような冷たい空気に包まれました。確か、苗場のシスターズ・オブ・マーシーの直前でも感じた空気だよねこれ。大丈夫か?
しかし、カオスな苗場とは違って、今回のステージは非常にクリアで整理された印象でした。マーシーは煙幕が凄くてサウンドもこもりまくって、よくわかんない気合と雰囲気勝負でしたが、今回は、きっちりとした正統派のバンドサウンドと、美麗なステージを堪能できました。同じゴスでもこれほど違うアプローチがあるとは驚きですね。どちらが良いとは一概に申せませんが。
ところで、スネイプ先生みたいなあのギターの人、どこかで見覚えがあるような気がして、ずっと気になってるんだけど、どなたなのかしら?
バンドの演奏もタイトで、鉄壁のリズムに、伸びやかなピーターの声と、マイムやモダンバレエのような華麗なステージングに、ため息ばかりついていました。ピーターの衣装は、上の開いた黒いニット帽に、ぴったりした黒のカットソー、シルバーのメダル、一部が光沢素材のタイトなパンツという、まさに正統派ゴスの出で立ちでした。先日のマーシーのジャージ姿にはどうしようかと思いましたが、今回は視覚でも十分に楽しめるステージでした。確かに頭髪は薄かったですが。
新譜”Ninth”からの曲を中心に(事前に聞き込んでおいて良かった〜)、バウハウス時代の曲もアレンジした、新旧のファンが十分に楽しめるセット内容だったように思います。シーズ・イン・パーティーズのイントロで狂喜乱舞しちゃった!おなじみの物悲しいピアニカの音も堪能できましたよ♪
また、アウトロに「ベラ・ルゴシの死」をアレンジしたストレンジ・カインド・オブ・ラブも素敵でした。噂ではコーンの中の人もステージ袖で聞いていたみたいね。
http://twitter.com/#!/Korn/status/102327065520513024
ピーターは日本語も交えたMCで(自分でも言っていたように英国のアクセントで)、終始なごやかに、少ない客にも優しい笑顔を見せてくれました。思えば、このような単独での公演が難しい貴重なアーティストの演奏も聞けるのが、フェスの利点なのかも知れませんね。深夜枠だと、私などは体力的に参加が難しかったでしょうし。
カッツ・ユー・アップってこんなに素敵な曲だったんだ・・・コーラスがいいなあ。とにかく、あの劣悪なメッセとは思えないくらいに音が良くて(いや、苗場がひどすぎたんだけど)、とても満足できる内容でした。死にそうになったけど、今回参加して本当に良かったと思います。
オフィシャルでもライブレポートがアップされています。そう、このアコギの音が本当に素敵だったんだよなあ。
追記:開演前のSEがガールズのヴォミットでした。PAさんのiPodかな?
http://ameblo.jp/samaso-nikki/entry-10980358404.html
ピーター・マーフィーの新譜はこちらで試聴できます。メディアでも非常に高い評価を受けています。
http://www.rollingstone.de/news/meldungen/article102939/Videopremiere-I-Spit-Roses-von-Peter-Murphy-Albenstream-von-Ninth.html
新譜はこちらです。最近はこればかり聞いています。
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今回の印象に近いライブがありました。セットリストの最初の曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=IhTvIX6Q02M
こちらはPVの撮影現場でのインタビューです。



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