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シャフトのライブに行って参りました。


20年以上前に結成された、Soft Balletの藤井麻輝とBuck-Tickの今井寿のユニットである、シャフト(Schaft)は、ヴォーカルにPigのレイモンド・ワッツを迎え、荒々しいインダストリアル・サウンドでヴィジュアル系ファンの腐女子の鼓膜を暴力的にノックアウトしておりました。かつて私も全国を追っかけしたものです・・・(遠い目)
それが、突如ソフバの残党組であるマイナス(-)の復活とセットのように、地獄からよみがえったと聞けば、まあ腐れ縁で仕方ないから付き合うしかございません。
ボウイが亡くなってから、何もする気がないほどものすごく気落ちしていたので、データでとりあえず新譜と旧譜を購入し、一切の予習復習をせずに(でも一応耳栓だけ持って)会場である六本木シアターEXに向かいました。
マイナスでは客席はかつてのファンと新規ファンが半々な感じで、ほとんどが女性でしたが、今回はシャフトのジャンルの新規性が話題になってか、男性ファンも多く見受けられました。会場内は既にインダストリアル・サウンドのSEに満ち溢れております。といっても、ソウル・ウィリアムズやアルカの新譜などといった流行りの音もありました。
意外に手狭な会場で、すでに前方は、熱心なおそらくBTファンと思われるお姉さま方にガッチリ固められていました。はじっこの方で地味に観戦させていただくことにし、耳栓を押し込みました。聞けば連日参戦されている方もいるようです。鼓膜大丈夫かしら。
客電が落ち、キャーという歓声と共にメンバー名の連呼が始まりますが、すぐに凶暴な地鳴りというか唸りというかボディブローのような轟音にかき消されました。
轟音。そう、まさにモノリスのような音圧の壁がそこにはありました。鼓膜の絨毛細胞を破壊する分子というか(意味不明)、もう、耳栓をしてない、か弱い女性の皆さん、本当に大丈夫なの?
上手からフジマキ(ギター)、ヴォーカル、今井(ギター)、後列にドラムセットとベースのリズム隊が、それぞれ漆黒の衣装で不敵な笑みを浮かべておりました。ベーシストはカラスのようなマスクで、今井はロングヘアをハーフアップに、そしてマキちゃんは職質・・・じゃなかった、えー、いつもながらの不愛想さにさらに磨きをかけた、あの凶悪なソフバのフジマキが完全に大復活しておりました。
ソフバのフジマキ。それがどんなものかというと、踊り狂うケンちゃんを背後から蹴倒すような暴力性と、ファンを駆逐するような暗黒オーラ、そう、今流行りのカイロ・レンその人のようなお姿なのでした。
マキちゃんは鋲をちりばめた皮ジャンに華麗なシフォンプリーツのロングスカート、ブーツといういでたちで、遠方の今井はよくわかりませんが、お二人ともフェミニンな雰囲気だったと記憶しております。
ヴォーカルは、インダストリアルなサウンドに似つかわしい、凶悪なデス声から、のびやかなバラードまで、素晴らしい力量にほれぼれとしました。でも凶悪なオーラを放つ両脇に囲まれて、なぜか一番地味な印象でした。
そして生ドラムは、トリガーを使っているのかと思うほど鮮烈で、ベース共々、グルーブ感のある素晴らしい演奏でした。今回、数日間の連続ツアーとなった事で、連日のステージで、さらに練度が増した素晴らしい演奏となっていたと思います。
正直、昔の曲はほとんど忘れていましたが、マリアンヌ・フェイスフルの曲だけは大声で合唱してきました。以前、アニメ「ヘルシング」のプロモ映像でも話題になりましたね。
前回はひたすらデカい外人ヴォーカル(レイモンド・ワッツ)ばかりが目立ったステージでしたが、今回は誰が主役というわけでなく、皆でひとつのステージを作り上げていく、バンドとしての完成度が素晴らしかったと思います。
では、あとはソフバの再結成を待つばかりですね(ニッコリ)
・・・冗談です。


シャフトの公演は、大阪での最後の公演を残すだけとなりました。皆様もぜひ当代一流のバンドサウンドと轟音を体験に行ってくださいませ。
http://schaft2016.com/
あと、NINファンには楽しい仕掛けがあちこちにありますよ。曲間のつなぎの音楽が、どうみてもクローザーの最後のモチーフだったり、リズムラインがゴースツを彷彿とさせたり、ミニストリーの曲にそっくりなギターがあったり。まあ、インダストリアルというジャンルを突き詰めると、どうしてもそうなってしまうのかもしれませんね。好きな事を思いっきりやっている5人がキラッキラしてやたらと眩しかったのを覚えています。

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SCHAFT22年目にして待望のセカンドアルバム:ロックとして楽しめるようなものを作りたい


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