apple music

トレント様がApple Musicについてインタビューを受けました。


ビルボード誌との記事で、ジミー・アイオヴィンや、アップルの副代表らと共に、新体制のアップル・ミュージックの今後についてコメントしています。アップルのWWDCでのインタビューのようです。
http://www.billboard.com/articles/news/7401446/apple-brain-trust-streaming-new-world-order-youtube-wwdc
以下に、トレント様の発言の部分だけを引用します。

Q:レコード会社と出版社は、ダウンロード・セールスの下落を心配しています。我々はいつか、ストリーミングのみの未来を想像するべきでしょうか?
トレント・レズナー:私は、ストリーミングの選択についてある段階を超えたと思う。私は、ダウンロードは、CDのように、やがて縮小することは避けられないだろうと思う。私はレコード盤を買いはじめた――おそらくはノスタルジーのために、だが、アーティストの私にとって、物理的な存在は特別な意味を持つ。私は、その共存は可能だろうと思う。
Q:アーティストとして、あなたは著作権使用料のチェックは成長していると感じますか?
トレント・レズナー:私は、それほど多く消費者の目線から財務報告書を見ているわけではない。ジミーと私が数年前に最初に始めた頃は、ストリーミングに将来があることは明確だった。そしてそこには、以前のシステムの重荷と遺産とがあった、物理的な製品を製作して販売することができ、それで生計を立てることができた、誰が敵かを知っていたし、君は自分の音楽を売る方法を知っていた・・・。そして、この混乱した状況で、最もアーティストとしての私の興味を引いたものは、アップルの中で、アップルのシステムでジミーと仕事ができることに、ミュージシャンとしての素晴らしいチャンスを感じたからだ。
ここ10年間、手段が途絶えたため、販売は落ち込んできた。ほとんどの音楽ファンにとっての聖地である、レコード店は消えつつある・・・。また、新たな技術革新があるたびに、ミュージシャンは、それがどう提供されるかについて意見する機会を持っていなかった。私はこう思った、もしも私がより多くのチャンスの場を提供できれば、そしてより肥沃な市場があり、そしてミュージシャンがより丁重に扱われる場となるならば、それが私に興味を起こさせた。それは、「そのタコスのCMにぜひ出たいね!」という事ではない。
Q:あなたは、近い将来にアーティストが生計を立てられるかについて心配していますか?
レズナー:もちろんそうだ。
レズナー:私は、色々な理由のために、人々がもはや「今、俺はそれに金を支払う必要はない」と思う職業に自分の人生を捧げてきた。そして私は、気難しい「俺の芝生から出ていけ!」と怒鳴る奴の時期を経験した。だがその後、君はそれに単に不平を言うだけではなく、それを適応させ、より良くする方法を見出すだろう。
Q:それが実現したら、我々はレズナー流のプラットフォームの検証を期待できるでしょうか?
レズナー:私は、君が、我々が1年前にリリースしたもののコンセプトをもとにWWDCで示したものに、私のDNAを見たと思う。これがどうやって動作するか、どれだけの時間と忍耐を必要とするのかを知ることは、私にとって本当に面白かった。アップルミュージックのアップデートは、人々がそれを実際にどう使いこなすかを真剣に――仮説的ではなく、現実的に考えた、我々の結果だ。
Q:ユーチューブはレーベルからますます非難を受けています。あなたはその現在の立場についてどう思われますか?
レズナー:個人的に、私はユーチューブのビジネスはきわめて不誠実だと分かった。これらは無料で盗まれたコンテンツの上に構築されていて、それが彼らが大きくなったやり方だ。私は、どんな無料のサービスもフェアではないと思う。それは彼らの資金を作り、彼らに巨額のIPOをもたらしているが、それらは過去の私と、私の仲間たちの仕事の上に構築されている。これが私の感想だ。我々は、別の選択肢を提供するプラットフォームを構築しようとしている――アーティストは支払を受けることができ、その提供する内容を自由にコントロールできる。
Q:音楽業界での13年間の業績は、アップルを、南北カリフォルニア――テクノロジーと製品に基づいたシリコンバレーと、コンテンツ・クリエイション中心のロサンゼルスとの間の一種のブリッジ、もしくはハブ的役割を位置付けたように思えます。あなたはその分裂と、アップルの役割をどのように見ますか?
レズナー:私は、自分の人生のほとんどを、ミュージシャンやクリエイティブな人々と共に過ごしてきた。今、多くの点で違う考え方をするエンジニアに囲まれていて、友情の秘密は、クリエイティブな人がテーブルに持ってくる物事を、その価値を実現できるという事についての尊敬だった。そして一方では、私は彼らのすることについてできることは何もない、だがそれはお互いに補足的に理解するためのバランスだ。
Q:それは時にヒートアップしますか?
レズナー:我々は必ずしも心の中だけで会話しているわけではないので。

トレント様がYouTubeを名指しで批判したことは、YouTube側からの反発を招きましたが、文脈の中として捉えれば、特に不自然さはないと思われます。アップルミュージックのクリエイティブ・チーフとしての役割は大変でしょうが、ファンとしては、今年はNINとしての活動の再開もぜひ期待したいところですね。
関連報道です。
http://www.businessinsider.com/trent-reznor-slams-googles-youtube-2016-6

Apple exec and rock star Trent Reznor slams YouTube: ‘built on the backs of free, stolen content’

http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3643494/YouTube-slammed-disingenuous-Apple-s-Trent-Reznor-says-Google-s-service-built-free-stolen-content.html

YouTube is ‘built on the back of free, stolen content’ claims Nine Inch Nails frontman Trent Reznor (who also happens to be Apple Music’s chief creative officer)

http://www.rollingstone.com/music/news/trent-reznor-on-youtubes-very-disingenuous-business-model-20160615
Trent Reznor on YouTube’s ‘Very Disingenuous’ Business Model
“It is built on the backs of free, stolen content,” Nine Inch Nails singer said of website

http://appleinsider.com/articles/16/06/15/apples-trent-reznor-says-youtube-built-on-stolen-content-pushes-apple-music

Apple’s Trent Reznor says YouTube built on stolen content, pushes Apple Music
Rockstar-cum-Apple executive Trent Reznor spoke out against YouTube this week, calling the free streaming platform “disingenuous” and a problem for musicians looking to earn a living, a problem solved by Apple Music’s subscription sales model.


マンソンが出演するインディー・カルト・ムービーの「Let Me Your Martyr」の新トレーラーと、映画祭での公開が決定しました。
20160618-mm1.jpg

LET ME MAKE YOU A MARTYR – OFFICIAL TEASER (2) from iscariot films © on Vimeo.

http://www.indiewire.com/2016/06/let-me-make-you-a-martyr-trailer-marilyn-manson-mark-boone-junior-1201689155/
‘Let Me Make You A Martyr’ Exclusive Trailer: Marilyn Manson Plays A Hit Man On A Mission From Mark Boone Junior
“Sons of Anarchy” star Mark Boone Junior reunites with Marilyn Manson, who previously had a recurring role on “Sons.”

映画はモントリオールのファンタスティック映画祭に出品されます。
http://www.fantasiafestival.com/2016/en/pre-festival
マンソンの演じる、陰のある殺し屋の映画を、ぜひ日本でも公開して欲しいものですね。


長年、マンソンの研究者として知られ、私が個人的に、彼のウェブサイトの記事を翻訳して協力させて頂いた、ニック・クシュナー (Nick Kushner) 氏が亡くなりました。フェイスブックに、彼の妹さんが報告しました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
彼が作ったウェブサイトです。
www.nachtkabarett.com/
www.thethirdangelsounded.com/
彼のインスタグラムには、彼自身の血液を使って描いた、彼のゴシックで精緻なアートワークが紹介されています。
https://www.instagram.com/nickkushner/


マンソンによるニックへの追悼です。ニックは一時期、マンソンのオフィシャル掲示板の管理人を務めていました。

It has taken days to process the loss of Nick Kushner. He was a true friend and true artist. He will never be forgotten.

Marilyn Mansonさん(@marilynmanson)が投稿した写真 –


ニック氏のアート製作のドキュメンタリーです。

L'art est dans le sang. from Anthony Silva on Vimeo.

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。私が読ませていただいた、彼のカバラの研究論文は実に見事なものでした。惜しい才能をなくしました。


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