ozzfest

オズフェストに行って参りました。


幕張メッセで5月11,12の両日にわたって開催されたオズフェスト(Ozzest 2013)は、国内で初の開催となり、各方面からの注目を集めていました。
何やら色物フェスと化した初日はパスして、まともな演奏が聴けそうな2日目を選びました。
お目当ては、ここ最近、新譜に関する話題が出ては立ち消えになっているTOOLと、オリジナルメンバーでの再結成が話題になっているBlack Sabbathです。元々このフェスはオジーの妻のシャロンが仕切っていることで有名で、過去にも色々なバンドとアレな問題を起こしています。
会場入りは午後からにして、なるべく夜まで余計な体力を使わないようにしていましたが、スティール・パンサーだけは色物的な興味もあって、ライブを覗いてみました。想像通りでした。
「How many people can understand English? huh?(メンバー交代)Uh… How many people have seen our gig before?(メンバー交代)オッパイミセテー!ガクヤニオンナヨコセー!(原文ママ)
などと極悪の下ネタをマシンガントークでかましながら、ハイトーンヴォイスと凄腕ギターがハマるハマる、長髪のベーシストが手鏡(デコった少女趣味の)を見ながらクネクネ、いやー面白いものを見せていただきました。’80年代の薄っぺらいヘアメタルの雰囲気をよく再現してますね。実際にあんなもんでした。
それ以外のバンドにはほとんど興味もなく、トイレの列に並びながら聞いたストーンサワーは、さすがの日本語MCの腕前に感心しました。別バンドで経験を積んでるだけありますね。
そしてわれらがTOOLのパープルステージ(左側)で待つ間に、右側のブラックステージでは何やら半裸のくねくね奇声ストリップが始まりましたが、ほとんど見ていませんでした。
その間にもステージでは着々とセットが組みあがります。ダニーさんの巨大なマントラのついたドラムセットを見て、前方に詰めかけた日本と世界中のファンは思わずため息をもらしました。アダムさんの謎のエフェクターも健在です。そしてモニタにはテストパターンが。これはいつもの「メンバーを一切映さず、ビデオクリップだけを流す」パターンだと理解した私は、すかさず最前列付近までダッシュしました。確かに後方のほうが、会場全体をよく見られるし、音のバランスも良いでしょうが、それでは満足できませんとも。
そして、客電が落ちても一向に前に詰めない(固まったまま)客を前に、陰鬱な映像が始まりました・・・。
メイナードさんは相変わらず、ステージ後方三分の二あたりで、横向きに(上座のほうを向いて)長いマイクスタンドを股の間に挟み、ハリーポッターの箒のように華麗に乗りこなしていました。腰にはメガホン、保安官の帽子、謎の「Postal」(〒?)のTシャツにベルボトムジーンズ、モヒカンのウィッグにサングラス、という、衣装すら先日のツアーと全く同じ出で立ちでした。
そして音のバランスですが、何しろ会場がメッセなので元から最悪な音響の上に、アダムさん側の最前列でモニタの真ん前という最悪の条件が重なり、メイナードさんの美声はほとんど聞き取れないレベルでした。メイナードさん自身も、先日の豪州ツアーで喉を傷めたせいもあり、やや声量をセーブしているように思えました。
メイナードさんはただ一言、「オハヨウゴザイマス」とだけMCをし、あとはメンバーと共に淡々と自分たちの世界に閉じこもっていたようでした。何しろ客席ほとんど見てないしなあ。そして、ダニーさんのドラムは、先日ベスパでコケて負傷したとはとても思えないすさまじさで、聞き惚れるしかありませんでした。ジャスティンさんは遠方でほとんど様子がわかりませんでしたが、いつものようにクールな演奏でした。
アダムさんはやや神経質に、音量のバランスについてか何かを、袖のスタッフに何度かダメ出しをしていたように思えます。演奏はいつものTOOLそのものでした。
先日Opiateの20周年の記念限定バージョンをリリースしたこともあり、旧曲を中心とした短めのセットでした。いや、単にそれぞれの1曲が長いんですが。

1.Hooker With a Penis
2.Sober
3.Schism
4.Lateralus
5.Intermission
6.Jambi
7.Forty-Six & 2
8.Aenema
9.Stinkfist

そして、演奏もさることながら、今回の目玉は3Dにパワーアップしたレーザー・ライティングです。まさに、映像の曼荼羅の海に溺れるかのようでした。どこの新興宗教の黒ミサですか。


1時間ほどのセットを終えたメンバーは、互いに抱擁しあい、笑顔でステージを後にしました。メイナードさんはその後も国内グルメツアーに出かけたようです。
そして最後のサバスです。

1.War Pigs
2.Into the Void
3.Under the Sun
4.Snowblind
5.Black Sabbath
6.Behind the Wall of Sleep
7.N.I.B.
8.Fairies Wear Boots
9.Symptom of the Universe
10.Drum Solo
11.Iron Man
12.God Is Dead?
13.Children of the Grave
(Encore)
14.Paranoid

最初のウォー・ピッグスの映像にどこかの国の独裁者の猪八戒氏の映像を流すあたり、遊び心も十分にあるようです。最後のパラノイドまで、へヴィー・メタルの元祖たる彼らへの畏敬の念にあふれた、愛情に包まれたファンの合唱は続きました。途中インターミッションにやたらと長いドラムソロが入ったのも、親孝行な良い青年だと思います(違う)。

いやー、オジーってカリスマなのに、そこにいるだけでかわいいんだもん。あの子犬のような愛らしさはいったいどこから来るんだろう。そして、一度も姿を目にすることのなかった、氷の女王のようなシャロンも確かにどこかに居たんですよね、きっと・・・。いいコンビだわ。
さて今度は這ってでもクラフトワークに行かねば・・・ああ筋肉痛が・・・。
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