yz update

yearzero.nin.comが更新しています。アルバムとシングルが発売されたからでしょうね。


yearzero.nin.com
YZオフィシャルからリンクしてあったRS誌の特集記事です。他にも幾つか紹介されています。


さて、せっかくなので各誌メディアによるYear Zeroのレビューをご紹介しましょうか。肯定的なものも否定的なものも、読みが深いものも表面的なものも、思わず唸る良い記事や、いかにも頭を使ってなさそうなものまで各種あります。
boston.comより。大新聞は曲の内容よりも政治的なバイラル・キャンペーンに注目する傾向がありますね。
washingtonpost.comより。「ブレイクダンスするC3PO」って何が言いたいんだか・・・。「これにはマンソンも驚いてコンタクトを落とすだろう」なるほど、さすがに大新聞ですね、まさに目からウロコ。
rockymountainnews.comより。「近未来の家父長制度の支配するアメリカ」実際そうなりそうで怖いなあ。ユ〇ヤ的なユートピア社会なんですかねえ。政治的な視点のレビューです。
nypost.comより。レズナー先生の斬新な発想には大新聞もビックリね!つか、これMTVの記事とどこが違うのよ。
diamondbackonline.comより。「TDSの苦悩の爆発はどこに行った?」人間長く生きてりゃ多少は変わりますがな。ファンのレビューにはなぜか常にこういう悲壮感が漂います。もっと気軽に聞こうよ、どうせただのゲーム(ARG)なんだしさー。
blogs.usatoday.comより。珍しくちゃんと音を聞いています。
laut.deより。ドイツの老舗音楽サイトです。各曲を詳細にレビューしています。なんだ、ケラングよりいい記事だなあ。
jam.canoe.caより。カナダの有名音楽サイトです。「ううむ、これは・・・彼の新たな健康なライフスタイルの後遺症の一種だろうか、ナントカ還〇水でも飲みすぎたに違いない」・・・あのなあ。
pitchforkmedia.comより。有名な音楽情報サイトです。音楽性からその背景まで、さすがにしっかりとしたレビューです。
nysun.comより。「トレントのパラノイアは彼の新たなテーマである」結構鋭い所を突いていますね。
music.ign.comより。「全体的には、BGMになりそうな危うさと、ハリウッド的な歌詞の陳腐さが不満だが、幾つかの良い曲に救われている」ですって。「しかし強固なNINファンはなんとかしてこのアルバムに彼らの愛を見出そうとしている」ほっといてください。
411mania.comより。「ほとんどACSSのようなトラック」いや、ACSSは元々(略) えー、ライターさんの愛が暴走しています。「彼の怒りの原動力はまだまだ燃え尽きないようだ」なるほど、現政権もお役に立ちましたね。
popmatters.comより。「ミュージシャンが枯渇するとこういう事を始めるんだよなあ、痛い」とまではさすがに言ってませんが。「預言者気取りかね」ですって。
blabbermouthより。「ただのヘヴィーな曲を聴きたいならやめておけ」。「プレゼンス」を含む、社会そのものの存在がパレピンの副作用による「幻覚」であるかのような、ドラッギーなレビューです。結構良く聴いてるなあ。
sanluisobispo.comより。NINのPHMの本を出した女性ライターさんのレビューです。HOT TOPICでの商品展開(限定品の抱き合わせ♪)やMYSPACE(音源の垂れ流し♪)などを関連付けた、WEB2.0型の新マーケティング戦略には、今後は、NINのような(姑息な)ARGも加わるのでしょうか(まあ、放っておいてもファンが勝手に宣伝するしなあ)
latimes.comより。おお、さすが!「ポップスとゲームプレイヤーの美意識の幸福な結婚」そう、それなのよ!個人的にこれが一番良いかも。と思ったらNINオフィにしっかりリンクしてありました。なんだ、ちゃんと目を通してるのね!
もっと沢山あるけどまあキリがないのでこのへんで。
えー、ここで管理人のちょっとしたまとめ。
ARG(オルタナティブ・リアリティ・ゲーム=仮想現実)とは近年米国で流行しているオンライン・ゲームの手法であり、YZ関連の「仕掛け」を担当した42 Entertainment社の得意とする分野でもあります。なお、YZのような「コンセプト・アルバム」では、通常は「ある一定のテーマ」に基づいて作品世界が構築され(アンチとかTDSもそうね)、作者はその世界の住人に「なりかわって」作曲し、表現します。今回は、現在から15年後の2022年の米国が舞台となっており、米国はキリスト教原理主義が「国教」(国家として宗教を信ずるというか宗教で支配しちゃう、まあ古代ローマ帝国みたいなもんね)となっており、国内の自治区は、キリスト教会による「教区」単位で管理されています。例えば江戸時代の日本とかね。同世界においては、環境破壊が進み、また、「住民の不安を取り除くため」当局によって上水道に特定の「ドラッグ」(パレピン)が混入されています。以後めんどくさいのですっ飛ばしますが、(詳しくはNINWIKIでもなんでも自力で調べてね)、これは決して未来社会の御伽話でもなんでもありません。実は、トレント・レズナーによる、「現政権および商業的メディア」に対する「告発」でもあります。
その闘争の手段として、実際の武装闘争とかじゃなく、あくまで「アートイズレジスタンス」というアート活動のコミュニティが準備、というか、えー、自然発生(した事にしておこう)し、ファンの「覚醒」と「闘争」を促しているんですね。マーケティング?そうとも言えますね。
で、もちろん、この「世界観」に「面白いじゃん」と素直に乗れる人ばかりではないので、上記のような様々な意見が出てくるんですね。
今回の主な舞台となったのは、もちろん(オフィシャル公認の)ETSとNIN HOTLINEなんですが。言葉の問題があるため、我々はちょっと乗りにくいのが正直なところですね。まことに残念ではありますが。
で、今後の展開というか、来年にこのストーリーの第二部を準備しているそうで、映像化も準備しているそうです。
この作品に触れたことが、我々ファンにとって、ほんのちょっとした「社会的な意識への目覚め」のきっかけになると良いですね。
もちろん、トレント様は今回、あくまで「社会に対する、個人的な、漠然とした恐怖感や焦燥感」をインスピレーションに創作を始められたのでしょうが、それを今回のように、ファンもレーベルも「みんなまとめて巻き込んで@塊魂」しまうとは、さすが某ゲームのヘビーユーザーだけのことはありますね(そういうオチかい自分)
あー、なんか書いてたら色々と面倒くさくてどうでも良くなってきた。
とりあえず今、Throbbing Gristleの新譜を大音響で掛けてます。こういう何も考えられない名曲っていいなあ


海外記事より。ジョーディー君の変な趣味の暴走したユニット、Goon Moonの紹介です。「QOTSAミーツNIN=スーパーグループ、とは限らなかった」ですって。
Goon Moonはこちら:
http://www.mastersofreality.co.uk/
http://www.myspace.com/goonmoon
こちらでご予約ください。

mansonusa.comのフォーラムより。マンソンがBBC1のラジオ番組に出演して、エヴァンや新譜について語りました。「昼間起きろとか、もっとちゃんと自覚しろとか、〇〇やめろとか、いちいちあのバカ女がうるさくてさあ、そういうのって全然俺らしくないじゃない?」とは一言も言ってませんのでご注意を(おい)。
http://www.bbc.co.uk/radio1/zanelowe/
blabbermouthより。Year Zeroについての記事です。「年齢とともに、自分にとっての恐怖や怒りの対象が変化した」それを成熟と言います。

Frontman Trent Reznor has said recently that the CD is based on his fears about the present state of the world. Reznor told Launch that music has always been the best way for him to express his emotions. “In my early 20s, when I first started to write music, it was because I found a way to take this anger or pain or resentment or sadness and express it in a way other than punching a wall, that had some beauty to it,” he said. “And then later found out, if I put it to music, there’s real power here and there’s kind of a truthful honesty or something that people that have heard it seem to relate to.”
source

海外記事より、マンソンがゲスト出演したヘンリー・ロリンズのトークショーについて。「彼自身の言葉で真摯にアーティストに対峙する彼は、爽やかな印象を与えた」マンソンも彼を心から信頼しているようです。

On the season opener, for instance, you get the visual oddity of seeing Henry Rollins sitting and having a conversation with Marilyn Manson that not only leaves you feeling like you’ve gotten to see a bit more of Manson that he usually likes to reveal in an interview. Of course, I’m not saying that he was openly weeping and having a Kleenex moment with Rollins, but he does seem intrigued by the fact that Rollins isn’t just babbling away at him with the usual list of questions he’s probably been asked over and over since he first broke onto the scene with Antichrist Superstar.
Rollins, who comes across as a very genuine fan of music, actually engages Manson in conversation, and in turn gets his attention and gets him to actively participate in the process.
source

VH1より。ARGは現実世界に流出しつつあるのでしょうか?こういう「変なオフ会@オープンソース・レジスタンス」は怖いからイヤだよう。みんなで覆面コスプレをして例の変なフラッグを持って(ベビーカーを押して)楽しく騒ぐのかしら。全くもって米国のNINファンの考えている事は想像もつきませんな。時節柄、「怪しい集団」と当局に警戒されないように気をつけろよ・・・。
Year Zeroはこちらでご予約ください:

Eat Me, Drink Meはこちら:

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