nin coast day1

NINのスタジオコースト公演の初日に行って参りました。


久々の活動再開を再びこの日本の地で始めることで、ファンの期待も高まっていました。ソールドアウトの会場の外は、寒風の中を半袖で震えるファンたちで埋まっていました。
今回は、バンドのキーボード担当であるアレッサンドロ・コルティーニのソロプロジェクトがサポートとして指名され、開演から約15分ほどの演奏を披露しました。
客電が落ちたと同時に、怒涛のごとく前方に押し寄せた客を前に、いつものようにごく淡々とマイペースで、床に直接置いた機材を操作するアリーの姿は客席から全く見えず、そのサウンドも、例えばエイフェックス・ツインのアンビエント・ワークスVol.2や、ウィリアム・バシンスキーのような流麗かつ幽遠なアンビエント・チルアウト・サウンドで、客席も振り上げた拳や押し寄せた体を自然に引いてしまいそうな、ひんやりした不思議な空気感が漂っていました。
やがてノイズを強く響かせながらアリーが席を立ち、ドライアイスの白煙とともに見慣れた姿が現れました。
そのままYear Zeroの名曲、Me I’m Notになだれ込み、ステージ上にはアリーとトレント様の姿しか見えません。コンセプト性の強いこの楽曲は、確かに少人数のステージの方が演奏しやすいようですね。
そしてSurvivalismのおなじみのリフと共に、メンバーが姿を現しました。今回は、直前のインタビューで「演奏人数を4名に減らし、アグレッシブで変化に富んだステージになる」と語っていましたが、その通りの不穏さでした。
本日の演奏を通じて、個人的にこの「不穏さ」「不安定さ」がかなり印象的でした。人数が少ないため、音の層が薄くなり、その分を補うように音圧を上げることによって、音楽が破綻とまではいきませんが、演奏に不安定さが生じていたように思えます。
演奏中、何も楽器を持たずにいるメンバーや、何度もバックに戻るメンバーなどもいて、曲間のつなぎもやや不自然さが感じられました。これも含めての演出だとしたら、かなりリスキーですね・・・。
また、アレッサンドロは直前に日本で購入したギターを構え、ノイジーなサウンドを聞かせていましたが、Tension2013でのゴージャスな響きに慣れた耳には、やや物足りなさが残ったのが残念でした。
しかし、それらのリスクを補うのが、何よりもトレント様自身の熱意と、情熱そのものでした。したたり落ちる汗に、鬼神の形相(いやマジで)、鍛え上げられた(どんだけ腕太いのよ)肉体に、何度もジャンプして、マイクを振り回す、その気合いと行動力。なんだかライブというよりもオリンピックか何かのようです。
セットリストはこちらにありました。
http://www.setlist.fm/setlist/nine-inch-nails/2014/shinkiba-studio-coast-tokyo-japan-73c542cd.html
http://hesitation-marks.tumblr.com/post/77806037318

Me, I’m Not
Survivalism
Terrible Lie
March of the Pigs
Piggy
Sanctified
Disappointed
Came Back Haunted
Find My Way
Reptile
Beside You in Time
Copy of A
All Time Low
Gave Up
The Hand That Feeds
Only
Wish
Head Like a Hole
Hurt

特筆すべきは、ほとんどMCや休憩、場面転換を挟まず、これだけのアグレッシブな選曲をほぼ連続して演奏したことです。メンバーの体力、精神力を限界まで酷使する、ある意味Tensionよりも過酷なレースの始まりですね・・・。
個人的には「ソーシャル・ネットワーク」のテーマと、Beside You in Time(久々の演奏)がとても嬉しいサプライズでした。
さて、本日はどのようなサプライズが待ち受けているのでしょうか。
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