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NINスタジオコースト、1日目に行ってまいりました。


まず、セットリストです。違ってたらごめんなさい。
2007/05/18 studio coast
01. hyperpower!
02. the beginning of the end
03. last
04. survivalism
05. march of the pigs
06. piggy
07. capital g
08. burn (alessandro’s intro)
09. gave up
10. help me i am in hell (set change)
11. me, i’m not
12. eraser
13. la mer (vergion)
14. into the void
15. the good soldier
16. wish
17. no, you don’t
18. only
19. suck
20. hurt (mc and happy b-day)
21. the hand that feeds
22. head like a hole (aaron’s jump)
できれば前方を死守したかったのですが、前座から(もしかして前座があるのを知らなかったのか?)気が狂ったように押されて、圧死寸前になったので、なんとか下がりました。前座は落ち着いて聴いてあげましょうよ(バンドは盛り上がってとっても嬉しそうだったけど)
前座のセレーナ・マニーシュはシューゲイザー系のなかなか良いバンドでしたが、せっかくのバイオリンもPAの調子が悪いのか、ギターのフィードバックに消されたのか、あまり良く聞こえませんでした。ギター兼ボーカルが「独りアーロン状態」だったのがおかしかったです。前座は約30分ほど演奏しました。
そしてセットチェンジ休憩を30分ほど挟み、いよいよNINが現れました。
イントロの「ハイパーパワー!」の、ジョシュの力強い生ドラムのグースステップ(軍隊行進)に合わせ、若い子たちがオイ!オイ!と早くも盛り上がりまくってます。なんか、ちょっと違和感?と思う間もなく、すぐさま「ザ・ビギニング」に雪崩れ込み、本気で圧死しそうになりました。
トレント様は無精ヒゲ(というか、チャリティライブの時みたいにもしゃもしゃ)に、くしゃっとした笑顔をうかべ、本当に日本公演を楽しんでいるようでした。
ジョーディーを始めとしたメンバーも絶好調で、アーロンは、オーストラリア公演のつまらん噂を吹き飛ばすかのように、脚を高く上げてギターを振り回すいつものパフォーマンスで、元気に暴れまわっていました。
また、ジョシュの硬質なドラミングが、サマソニよりもいっそうクリアなPAのためか、鋼のように冴えわたっていました。
3曲目の「ラスト」は、アルバムではさほど印象的な曲でもないのですが、こうしてライブにするとかなり映えることを再認識しました。インタビューで、「今回のツアーでは、今まで演奏しなかった曲を積極的に取り上げていくつもりだ」と話していたことを思い出します。
そして、シングルの「サバイバリズム」では、ファンの熱狂が最高潮に。静と動の巧みな盛り上げ方の、王道NINという印象でした。今後のツアーでも、定番として長く演奏されそうですね。
やはりライブの盛り上げに欠かせないのがおなじみ定番ナンバー。「マーチ」のイントロのストロボフラッシュでたちまち会場はモッシュピット状態に。会場全体が一体となって腕を振り上げる光景は実に壮観でした。
また、今回のライブでは、シンプルなステージ構成と、綿密でクリアなPA、そしてシンプルかつ効果的なライティングが非常に印象的でした。クラブハウス・ツアーの性格上、余分を削ぎ落とした構成の必用に迫られたのでしょうが(ツアー前半の揺れるライトも無かったし)。その代わりに、1本のブラケットに、スパイラル状に大小のストロボを巻きつけた、独創的なライトが使われていて、不規則なライティングで面白い効果が出ていました。また、スモークも大変に多く使用されていました。というか使いすぎ。濃霧の海岸で難破しそうだよー。
そしてまったり「ピギー」。イントロだけで「うわおー」と喜ぶのがNINファンのお約束。そして合唱するのもお約束。青いライトでゆらゆら楽しく揺れながら一緒に歌いました。
「キャピタル」は、アルバムでは・・・あまり好きな曲ではなかったのですが、ライブにすると意外と面白いのね。こういう3連系のまったりはいいなあ。
そしてサマソニでもおなじみの、アレッサンドロの魔法のようなシンセのイントロに続いて「バーン」。イントロは比較的静かなナンバーですが、もうベースラインが嬉しくて。アーロンとアレッサンドロとジョーディーが、一緒にマイクで「バーン!」とコーラスするシルエットが綺麗でした。
「ゲイブ・アップ」のような王道は言わずもがなのお約束な盛り上がり。やはりライブには欠かせませんね。で、でもちょっと・・・疲れた・・・。
と思ったら、血の様な赤いライティングで、インストナンバーの「ヘルプミー」です。う、美しい・・・。恐怖映画のイントロのような効果をうっとり見とれている間に、セッティングを変えていました。
「ミー、アイム」では、トレント様とアレッサンドロが隣り合ってキーボードを操作していました。アレッサンドロの背後のシステムが、きらきらとネオンのように明滅しているのがとても美しかったです。オーストラリアでは、PCトラブルが起きたそうなので、ライブ前にはスタッフが入念にコンソールを確認していました。
そしてなぜか「イレーサー」・・・。嬉しいです。もう死んでもいいと本気で思いました。これ大好きなんです、いや理由はありません。私の耳元でささやいてくれているのねっ!と勝手に妄想(ほっといてください)
と思ったら、そう感激したのは私だけではなかったようで、次の「ラメール」(バージョンズとちょっと似たアレンジ?)では、女の子が熱烈なラブコールを贈っていたようです。まあ。
しかし、ピアノ綺麗だねえ。NINの曲でいつも思うのは、対位法的、和声的な正確さが、常に曲の骨子にあって(幼時からピアノを専門的にレッスンしていたため)、それがフレイルやラメールのような「シンプル・ミニマル」な曲が印象的な理由でもあるのでしょう。これでも一応音大の管理人は、聴いていて「うおー、その和声を使うかあ」とぞくぞくしていました。ジョン・ケージのコンサートみたい。年代的に、ミニマリズムの影響をかなり受けているのかも・・・。
そして「ヴォイド」ですね。うん、このドロドロまったりはやっぱりNINならではだわ。真っ暗な部屋でロウソク立てたいというか・・・。皆で盛り上がれるキャッチーさもありながら、とことん「個人のカタルシス」なのが面白いところですよね。
そして新譜からソルジャー。ライブアレンジはCDとは大分変えてありましたが。いい曲だよー。いい声だよー。疲れないのか君は。
WISHの盛り上がりはお約束。なんか飛びかうのもお約束。発火しそうに熱いモッシュピットでは、人間もペットボトルもじゃんじゃん飛びかってましたね。
そしてダメ押しの「ノー、ユー」。サビを怒鳴るメンバーのシルエット。もう汗みどろでやけくそで怒鳴り返す聴衆。
途中のMCで「お前ら、歓迎イベント(ドレスナイト)もやってくれたそうだな、大好きな街にまた来られてうれしいよ」とか言ってましたが、いやいや。お帰りなさいませ、ご主人様ですよ!世界一模範的、かつ熱狂的な聴衆の待つ、この日本を忘れちゃいけませんよ!
「オンリー」は楽しいダンスナンバーで、会場は横揺れが凄かったです。歌ってるトレント様が次第に、PVの例のステンレスの球に見えてきて困りました。「(世界には)誰もいねえ、俺だけ、俺だけ」と合唱する聴衆。考えるとかなり怖い光景ですが、これもNINでは「よくある光景」なんだよね。
そしてSUCK。このへん定番なので解説不要。なかったら困ります、というレベルなのでしょうね。サビももちろん大合唱。
オーストラリアでは自己主張したいお年頃のファンが絶叫してトレント様がキレたHURTでしたが、さすが日本の聴衆は一味違いますね。イントロ前に一発かましてくれましたよ。
前方右側?の男の子たちが、セットチェンジで静まった会場で「はっぴばーすでー」コールを開始。
苦笑したトレント様は「ありがとう、今年で29になったよ」とジョークで会場を和ませ、「俺はこのキャラで行くつもりだ」とかなんとか。
さすがに感動的な歌い方は、あきらかに前回の2000年のツアーで聴いたものよりも、はるかに人生の重みを感じさせるものでした。「もしもやり直せるのだとしたら」前回は薬物中毒と闘いながら歌った歌詞も、今回は自らの人生を噛み締めるように、きわめて感動的に歌い上げていました。合唱することすら憚られるほどに。
そしてTHTF。盛り上がりと、明日からも続くツアーへの期待をこめてみんなで合唱しましょう!会場はもはや全員が縦ノリでジャンプしています。
おお、アーロンがアレッサンドロの機材台を狙っている、乗ったー!飛んだー!高いぞ!いや、ヘラカホーです。
あちいいいっ!こんなにシャツがびしょ濡れになったのは、初来日のマンソンのクアトロ以来だよ。
オフィシャルに公演の写真がアップされています。
NIN_LIVE


今月号のSPINはマンソンが巻頭特集です。
SPIN
http://www.spin.com/
瑣末な2chネタを取り上げることで有名な某ニュースサイトが事実無根の誹謗記事を載せています。
ここはぜひ、日本オフィシャルのユニバーサル・ミュージック・ジャパン様にきちんとした対応をお願いしたいと思います。
http://www.j-cast.com/
さて、今日も行って来ます。みんなも良かったらライブの感想を聞かせてね。
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